『獣の奏者 I 闘蛇編』

獣の奏者 I 闘蛇編

獣の奏者 I 闘蛇編

 何と、再読である。前回読み終えたのが昨年の11月であった。それから約3か月後に再び読み終えた。これは、最近の私の読書としては珍しいことである。今回はじっくりと読み進めた。そして、感動を新たにした。やはり、「守り人」とは完成度が違う。もちろん「守り人」シリーズも素晴らしいのだが、この『獣の奏者』は物語の流れや文体がまったく自然である。どこにも作為がない。それでいてその世界は現実のどこにもない。相変わらず、凄い世界だ。