「利休の死」の授業

 9組での授業。「利休の死」に本格的に入る。
 最初に、前回生徒にやらせていた小説全体の構成を確認する。場面ごとに小説を7つに区切り、それぞれに表題をつける、というものだ。生徒には前回ある程度時間を与えて考えさせていたので、今日はすぐに私の方から結果を示す。このあたりは本当は生徒にヒントを与えて、もう一度考えさせるといいのだろうけれどね。
 次にプリントを配って、内容読解に入るのだが、その前に全体を音読する。残り時間を考えると生徒に読ませていると終わりそうもなかったので、私自身が音読をし、読みの難しい語句は少し注意を払わせる。これはできることならしたくなかった。生徒が居眠りをし出すと決まっているからだ。ただ、音読を上手に行えば、その語りの世界に惹き付けられて、ぱっちりと目を覚ますことができるのだがね。残念ながら私はそこまで語りを極めていない。必死になって音読をしているうちに、寝息が聞こえてきたようだ。うーむ、反省である。しかし、私がそのようにしてかなり早めに音読をしても、それでも終了時間前ぎりぎりで終えた。生徒に読ませていたら、おそらく読み切れなかっただろう。
 こんなに急ぐのは、何しろこの文章を残り2、3時間で終わらなければならないからだ。かなりポイントを絞った授業を展開していかなければならない。そして、最後の時間に生徒が自分たちで考えるような課題を与えたいと思っている。そのためにも、内容読解は早く進みたい。さて、どうなる事やら。