「浮舟」の授業

 4組での授業。生徒が揃い、ようやく口語訳に進める。教科書掲載の場面は「浮舟」巻の最後の部分、薫と匂宮との間で苦悩する浮舟のところに、浮舟の母から手紙が届く場面である。これまた場面設定が理解しにくいところだ。そこで、これは本文の前のあらすじの箇所や本文などを使って、おおよその人物の位置関係を解説する。それから口語訳に入る。
 口語訳はかなり詳しく文法的にこだわった。しかし、逆にそうすることによって場面にリアリティが感じられるようになってきたし、浮舟の母の娘を心配する心情もひしひしと伝わってくる。うーむ、これは意外な結果だった。