学習指導要領の配布

 今日、我々教員全員に新しい『高等学校学習指導要領』が配布された。今まではB6判くらいの判型だったが、今回はA4判くらいの大きなものになっている。内容が多くなったのではなく、活字が大きくなったのだ。ありがたいことだが、少々大きすぎる。
 新学習指導要領による新教育課程は、高校では2013年度からスタートする。そのために、十分熟知せよ、ということだろうか。今まではこんなものを配布することなどなかったので、大変良いことである。折しも、ライティング・ワークショップのMLでは、授業を行う際に学習指導要領をどのように意識して行っているか、という話題が出されている。ずっとROM状態なのだけれど、興味深く読んでいる。そんなことともつながる、今日の思いがけない配布であった。
 しかし、高校段階になると、学習指導要領に書かれている内容と実際の授業との乖離が甚だしくなるのではないかなぁ。特に、学習指導要領の指示に従って編集されているはずの教科書を見ると特にそう思う。以前の「現代国語」や「古典I乙」の時代と何か変化があるのだろうか? もちろん多少は工夫されているけれどね。扱われる教材はあまり変わらない。大きく変わると現場の教師に採用されないため、大胆な編集ができないのだろう。学習指導要領を読む際に、いつも空しくなる。
 教科書に縛られない授業がしたいなぁ。まあ、私の現代文の授業は、教科書を使っていても教科書に縛られない内容のものが多いけれどね。