『あさきゆめみし』が良い!

 源氏物語を授業でどんどん扱っているので、その予習にと『あさきゆめみし』を読んで頭を「源氏物語モード」に切り替えている。その『あさきゆめみし』の方は佳境に入ってきて、先ほど読み終えた。今回は、宇治十帖の方から読み始めて、第一巻の本編に戻っていったので、今読み終えたのはまさに「御法」、「幻」巻のあたりである。マンガの方は「雲隠」までちゃんと入っていて、理解を助けてくれる。
 マンガはもちろん原作そのものではない。『あさきゆめみし』はかなり原作に忠実に、原作の雰囲気を良く伝えてくれているが、それでも原作そのものではない。でも、やはり原作の良さを、今読み終えたところでは光源氏や紫の上の悲しみを、良く味わわせてくれていると思う。そのものではないが、決して別作品ではない。
 いやぁ、泣きました泣きました。泣かせてくれました。心にじんとくる、「あはれ」を感じさせる作品だ。原作を読み直したくなってきた。