特別伝道集会3日目

 今日は新しい求道者の方が1人いらっしゃった。待ちに待ったことである。もちろん、信者の子どもたちが導かれていることも素晴らしいことだ。と同時に、新しい方が導かれるのはこれも大変嬉しいことである。
 今回お話ししてくださっている方は東京の府中市にある集会からお招きした方である。実はけっこう有名な方なのだが、クリスチャンは社会的な名誉を重んじない。よって、私のこれらの紹介でも、その方のお名前を記すことは差し控える。
 今日は神様に対する誤解について話してくださった。神様に対して人間は3つの誤解をする、という。

  1. 神様はいない、と考えること
  2. 神様は優しい方で、人間が何をしても微笑んで見ておられる方だということ
  3. 神様は厳しい方で、人間が悪いことをしていないか目を光らせている方だということ

 相変わらずわかりやすい分類である。そして、その後の話の展開もすんなりと予測できるものである。
1.神様はいない、と考えること
 これについては、DNAの二重らせん構造を発見したワトソンとクリックの話をしてくださった。二人はDNAの構造発見後、対照的な人生を歩んだという。そのうちのクリック博士は研究を生涯続けて、DNAの構造や仕組みについて研究を重ねていった。その結果、彼はこのような完全なものが存在するのは、設計者がいたはずだという結論に達した。残念ながらクリック博士はそれを「宇宙人」であるとしてしまった。しかし、話された通り、それは問題解決の先送りをしたに過ぎない。その「宇宙人」は誰が創ったのか、という問題は残るからだ。人間が神様の存在を認めるのはなかなか難しいことだ。
2.神様は優しい方である、と考えること
 これについては、それは人間の願望の表れであること、そしてもしそうならば、その神様は善悪に無頓着な方であることを教えてくださった。そのような神様は、神様ではあり得ない。神様は善悪をさばく方であり、罪を裁く方である。しかし、神様が人を裁くのは、神様が人を裁くのではなく、人自身が犯した罪のせいなのだ。神様は厳しいと難癖を付けるのはお門違いであるという。なるほどその通りである。
3.神様は厳しい方である、と考えること
 これについては、神様は確かに善悪をさばく方であるが、同時に神様は「お父様」であることを教えてくださった。我々の父が我々を愛してくれたように、また我々の子どもを父である私が愛するように、神様は私たち人間を愛してくださった。そして、その正義と愛とを両立させるために、父なる神様は主イエス様を十字架におつけになったのだ。
 以上、話してくださった内容を簡単にまとめてみた。これらの内容は、メモなど何も見ずに書いている。私の能力のせいではない。それだけ話が整然とまとまっていて、話のポイントがきわめて明確で、ブレがなく、また十分に整理されているからだ。初めて聖書のメッセージを聞く方にも、十分にその内容がわかるものである。
 メッセージを語ることのお手本のようなお話である。今日は初めて聖書の話を聞く方がおられた。そこで、一昨日や昨日とは違って、初心者でもわかりやすいような内容を話された。もし今日、初心者の方がおられなかったならば、テーマは同じかもしれないが、話し方を変えただろう。うーん、自在に話ができるのは素晴らしいことだなぁ。