始動準備

 本校は水曜日から授業が再開される。つまり、夏休みは後2日間。もちろん、教員である我々は休みではない。しかし、生徒がいないという状況は自分で時間をしっかり管理できるので、何となくゆったりしているものだ。そうしたバラ色の日々ももうじき終わりである。その授業再開に向けて、いよいよ始動準備である。
 といっても、私はその授業再開日に出張が入っている。全く、夏休み突入前の最後の日にも出張だったし、夏休み明けの最初の日も出張とは、指導力向上研修は内容のよさは認めるものの、日程的には本校にとっては最悪だね。しかも、担任が行くことになっているのだからなおさらだ。まあ、愚痴を言うよりは前に進むべきだというのが私の信条なので、とやかく言わないで対応する。授業変更をいろいろとほかの同僚にお願いする。これは先週中に行っておくべきだったのだね。そうすれば、生徒に連絡できたのに。残念。私はいいけれど、同僚に迷惑をかけてしまった。もちろん生徒にも。
 授業が再開された後は、現代文は「死にたまふ母」のまとめ、古典は源氏物語を扱うことになる。でも、すぐに木・金と課題テストがある。初日の授業がつぶれる私は、本格的な授業は金曜日からということになる。少し余裕があるので、ちょっとじっくり教材研究をしておこう。古典で、どのように生徒自身が動くようにするかなぁ。教員は教えすぎちゃいけないのだ。むしろ教えずに、コーディネートに徹すべきである。これが、この夏休みの個人研修で知ったことの一つだ。そうしたことをどれだけ実際に展開できるか、また考察のしどころだ。