「な通信の会2008」

 私は大学を卒業して25年になる。その国語・国文科の同期会が東京で行われた。卒業して25年ぶりである。そして、この会の立ち上げに当たっては、早くから相談を受けていたので、今回は意を決して参加した。
 会場は「メルパルク東京」。小雨の降る中、何とかたどり着くといきなり懐かしいM君が顔を見せた。いやぁ、彼とは高校時代からの同級生なのだが、しばらく音信不通になり、どうしているかと心配していたのだ。元気そうで、よかった。
 そして会場へ。懐かしい顔ぶれ。男子も女子も、たくさん集まった。恩師の宮崎先生も来られていて、これまた懐かしい姿である。総勢15名。会った瞬間に、ああ彼だ、彼女だとわかるのは不思議だ。25年という時間が流れているのだが、1年か2年のように思う。不思議に違和感が何もない。いつものような空気がふっと流れていたのは本当に不思議だった。
 それでもしっかり25年は経っている。近況紹介をしあったけれど、その中で病気をしたり、海外に行っていた人もいたり、仕事が変わっていたり、様々だった。でも、その時空を超えて、我々「な通信の会」がまた出会えてことは本当にすてきなことだった。
 恩師の話もじんと来るものがあった。一人一人がいとおしく思えた。同期会というものがこんなにも素晴らしいときなのかと思った。もっともこれは、大学の同期会だからだろう。現在の状況と大学での学びとは密接に関わっているからね。
 明日の予定があるので、私だけ少し早めに帰路につく。想像していた以上にすてきな時間だった。