新潟授業研究会

 今日の夕方から、新潟授業研究会の2月分の研究会がありました。今回は私が担当しました。
 この研究会は、担当となった者が自分自身の行った授業について報告をし、参加したメンバーであれやこれやと話し合うものです。特に、自分の授業や生徒に作業をさせた様子をビデオに撮り、それを見ながら生徒の様子を観察する、という手法がとられます。

 私は、昨年の12月に行った雑説の授業において、雑説の主題を生徒に考えさせた授業をビデオに撮っておきましたので、それを見せて意見を伺いました。私としては、雑説くらいなら大まかな意味を自力で解釈でき、それを基にして主題を生徒が自力で探ることができるだろうと考えていました。しかし、やはりそれではハードルが高すぎたようです。せめて口語訳を終えた段階で主題を考えさせるべきでした。また、雑説の内容を現代の場面に置き換えた形で物語を作ってみよう、という課題にすると、自然と口語訳も自力でするようになるし、当然主題についても考えることになる、という意見をいただいて、非常に参考になりました。まさに、「Aをさせたいなら、Bといえ」ですね。

 次に、今年3つの教材で行った、概念マップを作成させる授業について発表しました。「マルジャーナの知恵」の授業で生徒に書かせたマップと、それを基にした要約文と、さらにそれを生徒同士で評価させたものとを提出して、参加者に見てもらいました。その中で、生徒がお互いに評価した中の4段階評価の数値よりもコメントの中に、本当に生徒が文章の内容を理解しているかどうかがくみ取れる記述があることに気づかされました。ある生徒は、クラスメートの文章を読んで、途中まではいいが最後の部分はこれこれに直した方がいい、とコメントしていました。ということは、そのコメントした者の方が文章の構造を良く理解しているということが分かります。事実、その生徒の指摘は正しい者でした。そうすると、その指摘した生徒の要約文とマップを見ることによって、要約文とマップとの相関関係を探れるかも知れません。これは発見でした。

 午後6時から始まった会でしたが、終わったのは9時近く。約3時間にわたる、非常にエキサイティングな時間でした。ありがとうございました。