『脳を活かす勉強法』

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

脳を活かす勉強法 奇跡の「強化学習」

 茂木健一郎の勉強法の本。彼が幼い頃に、最初は余り勉強ができなかったが、ある時から勉強の楽しさが分かり、そこからは常に所属した学校で1番だった、というエピソードがなかなか衝撃的である。それに惹かれて、ぐいぐいと中身を読んでいく。非常に面白かったし、参考になった。これはぜひ、来年度の読書レポート第1号の課題図書にしよう! 本校の生徒全員の必読本である。
 強化学習というのがそのポイントで、易しすぎず、難しすぎない課題に取り組んでいる時、脳はドーパミンをたくさん出して楽しんでいる。そして、それを味わった後は、再びその快楽を味わいたくて、勉強が回転し出す、というわけである。ここから、授業のデザインとして、自主性を重んじ、適切な課題を出すことが必要だと導かれる。
 勉強がうまく進まなくて悩む人(私も含む)や、授業のアイディアを得るのにとても良い本だ。