『ドラゴンへの道』

 先日、新潟市中央図書館でDVDを2つ借りてきた。そのうちの1つ。実は私、カンフー映画が結構好きなんです。といっても、観るのはジャッキー・チェンくらいだけれどね。
 これは言わずと知れたブルース・リーの主演映画である。ローマを舞台にして、レストランの売買を巡り、助っ人として呼ばれたブルース・リー扮する青年が町のごろつきどもを倒していく。そして、マフィアのボスらしき人物が呼び寄せたアメリカの武闘家との、コロッセウムを舞台にして死闘を繰り広げる。有名な主題曲と併せて、ブルース・リーの代表作の一つだ。
 今回はブルース・リージャッキー・チェンとはだいぶ違う映画作りを行っているのことに気づいた。ブルース・リーの場合は本当にストイックである。それに対しジャッキー・チェンはエンターテインメントに徹している。
 また、この映画はブルース・リーの相手役として記憶に残るノラ・ミャオの美しい姿を見ることができる。ノラ・ミャオはつくづく美しい人だなぁ、と思う。25年ほど前の映画だが、美しい人はスクリーン上ではいつまでも美しい。一緒に借りたもう1つのDVDは『ローマの休日』。これまたオードリー・ヘップバーンが美しい。
 今、どんな映画が上映されているのか、どんな女優さんが人気なのか、私はちっとも分からない。思うに、人間は、ある程度の時期までに好みのアンテナに引っかかったものを、その後の人生においてずっと繰り返し味わい続けるものなのかも知れない。