「再話」の授業
8組での今年最後の授業。今年最後なので、あまり「マルジャーナの知恵」に深入りしてもどうせ途中で年を越してしまうし、どうしたらよいか悩んでいた。その結果、2部構成にして、最初は「再話」をしようと考えた。「再話」は文章を書くことの抵抗感をなくすし、集中力と論理的構成力とが養われる活動である。
使用した教材は下記のもの。この中から、「ネギをうえた人」という話を読んだ。
- 作者: 金素雲
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2001/08/17
- メディア: 単行本
- 購入: 1人 クリック: 6回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
- お話を1回目に読む。これは、お話の内容をまずは知ってもらうためのもの。
- お話を2回目に読む。これは、内容のメモをとらせるためのもの。したがって、1回目よりは多少ゆっくり読む。
- 生徒に、自分のとったメモを頼りにお話しを再現させる。できるだけ正確に再現するように、と指示する。
- だいたいの生徒が終わった後、隣の者と交換して、コメントをつけさせる。その際、建設的な意見を書くこと。そして、主語がちゃんと入っているか確認することを指示する。
実際に行った結果は、この「ネギをうえた人」が意外に長いもので、1000字の原稿用紙を用意したのだが、足りなくなる者が続出した。そのため、思ったより時間がかかり、ほぼ1時間全てを費やした。まあ、それ自体はよい。それだけの価値のある作業である。ただ、「マルジャーナの知恵」についてほとんど触れられなかったのは誤算であった。せっかく自前のマップを印刷して、これを元に説明をしようと思っていたのだが。
再話は非常に効果的な訓練方法である。ただし、けっこう時間がかかる。3年前にやった時もそうだった。このことは十分記憶しておくべきである。