村上春樹の小説の授業

 8組での授業。第1段落の読解を、プリントを用いて行う。「羅生門」の時に作ったように、3段組のプリントを今回も用意した。上段があらすじ、中段が表層レベルの読解、下段が深層レベルの読解問題である。ただし今回は中段と下段の読解レベルがそんなに変わらない。むしろ中段は主人公以外の視点についての問題、下段は主人公についての問題という感じだろうか。
 特に中段には、この小説に特徴的な比喩についての設問を用意した。村上春樹の小説は比喩が何よりも新鮮である。そこで、この小説での比喩を抜き出し、それらがどのような状況を説明し、そこに表れた心情は何かということを考えさせた。3段階の質問にすることにより、読み取りやすさを与え、比喩の読み取り方を教えようとするものである。
 8組は非常に反応がよい。問題にも真剣に考えるし、次々に指名していった生徒の答えも的を捕らえたものが多い。紛糾することもなく、次々に解答を進めていくことができた。それにしても時間がかかる。できれば1段落は今日中に終えたかった。最初に問題解答時間を15分間与えたからね。でも、明日も8組は授業があり、しかも明日は50分授業なので、明日の分まで問題解答に充てたのだ。仕方あるまい。