評論の授業

 2組と7組での授業。2組では「対話」の解説がまだ少し残っていたので、それの続きをする。その後、ようやく「『洗剤ゼロ』を哲学する」を音読し、読解に少し入る。7組では読解を進める。
 評論を読む際、一般的な意見(常識)に対して筆者がどのような独自の意見を出しているかを読み取るのが大切だ。それは必ず対照関係にあるので、その対照性を意識することにより、筆者の意見の独自性をより意識しやすくなる。したがって、筆者の主張がつかまえやすくなるわけだ。その一般的意見と筆者の意見との切り替わりを示すの逆接の言葉である。評論ではこの逆接の言葉に印(私は▽で言葉を囲むのを勧めている)をつけるのが、読解の第1段階である。これを施して、その前にある一般意見とその後にある筆者の意見をまとめていくと良い。
 本当はこのことについて1時間くらいかけて練習すべきなのだ。事実、8組では時間数に余裕があるので、1時間をかけてこの作業を行った。生徒はきちんと各段落の一般意見と筆者の意見とを分けることができた。2組・7組でも行うべきなのだが、この2クラスは試験までの残り時間が少ない。やむなく上記の理論だけを説明し、第1段落のみ作業を行わせた。少しは分かってくれたかな。
 この後、第1段の読解をしていく。相変わらずこの文章は行間に大事なことが書いてあるので、それを読み取らせるのに苦労する。