徒然草の授業

 9組と1組での授業。
 9組では漢文がまだ少し残っていたので、これを片付ける。その後で徒然草の授業に入った。今日は50分授業なので、たとえ序段であってもとうてい終わらせるわけにはいかない。そこで、1組でやったのと同じように暗唱をメインテーマとし、序段をすべて暗唱させた。このクラスでは1組よりは中学時代に暗唱したという生徒の数が多かった。
 1組では「名を聞くより」の章段に入る。これはデジャ・ビュについて触れられている章段である。そこで、今日は口語訳を始める前に、メンタルモデルを持たせるためにも、自分たちの経験の中でデジャ・ビュを感じたことを書いてもらうことにした。しかし、デジャ・ビュは、そのときにはリアルに感じるものの、いざ文章化すると難しい。そこで、デジャ・ビュだけでなく、「出生前の記憶」についてや、何か不思議な感覚を感じたことやら、それとも自分が覚えている一番最初の記憶について書いてもらった。そして、それを書き込み回覧作文の方式で読み回して、コメントをつけさせた。
 生徒の文章は、中には1行のみで終わってしまうものも多かった。まあ仕方なかろう。でも、最初の記憶くらいはもっとしっかり書いて欲しいものだな。その中に、自分の出生時の記憶について書いていた者が2名ほどいて、へぇ、やはり、と思わせられた。なかなか面白かった。ただ、書くために10分間与えたのだが、ちょっと多すぎたかな。別のクラスでやる時には、5分くらいでいいだろう。