説話の授業

 4組と9組で説話の授業があった。4組は他と同じくテスト返し等であった。9組は正式な授業の2時間目である。
 この授業では、まず「尼、地蔵を見奉ること」の音読練習をする。まだまだ、しっかり練習をしないといい声で音読ができない。音読練習は決して侮れない。そして、決して簡略化できない。
 その後、ことばの単位について解説し、単語の概念を説明する。そして、本文を単語に分ける練習をする。当然、今の段階ではできないのが当たり前。解答例を配って、確認させる。助詞・助動詞の区別、連語の概念などがはっきりしていないからね。これらの理解には時間と慣れが必要だ。単語がつかめただろうので、辞書の引き方を説明する。
 その後、ようやく本文の解釈に入る。最初の一文、「今は昔、丹波国に老尼ありけり。」これだけだが、2つほどのポイントがある。生徒をペアに組ませ、片方が音読し、片方が訳すことにする。どちらが訳すかは生徒に決めさせる。こうすると緊張感が高まり、また負担感が軽減される。指名した生徒は上手に訳していた。良く予習していたようだ。
 こうした「指名の技術」というものがあると思う。生徒に参加感を持たせ、同時に負担感を軽減させる。そうした方法論があっていいだろう。ペアで指名するのはその1つの方法だと思うが、他に良い方法があるだろうか。
 その一文を解説したところで授業は終わり。全文を訳し、さらに動詞の活用を教えるのだが、果たしていつ終わるかな。