後期日程発表終わる

 今日で後期日程の発表が全て終わる。長かった受験モードもついに終わりが来た。いつ終わるのかとまで思った今年の受験モードだったけれど、やはり終わりの時はあるんだね。


 今日は注目すべき大学の発表がある。期待と不安の中で結果の知らせを待っていた。結果はなかなか良かった。特に我が8組は2名が難関を突破してくれた。そうだよ、そうだよね。これがあるべき姿だよ。努力をして、十分な力を持っている者がちゃんと合格する。こうでなければ受験なんて意味がない。そして、努力は必ず報われなければならない。これが当然だよ。
 そのうちの1人から電話で合格の報告があった。電話の向こうの声はとても嬉しそうだった。良かったね。少し遠い場所なので、どうするのかなと思っていたけれど、どうやらそれは杞憂だったようだ。本人が喜んでいるのならば何をか言わんや、である。良かったね。本当に良かった。おめでとう。
 朝一番には、昨日の発表でダメだった生徒もちゃんと報告に来てくれた。ありがとう。そして、ご苦労様。今年1年、及ばなかったけれどよく頑張った。その頑張りは、決して誰にも負けることはない。胸を張っていい。再挑戦しよう。そして、来年の今頃には一緒に笑おう。


 これらの結果により、今年の3年生は国公立の合格者が204名となった。延べ人数であり、実数は少し少なくなるだろうが、何とか200名を超えてくれた。東京大学合格者数が2桁に達したし、東大・京大・北大の医学部に1人ずつ合格したし、医学部は全体で13名ほどになったし……。合格者数は昨年や一昨年よりは少ないけれど、これで3年連続200名を超えた。そして、難関大学にも十分に合格している。人数はもう少し伸びて欲しかったけれど、終わってみればやはり素晴らしい成果である。みんな、ありがとう。
 残念だった生徒ももちろんいる。だけど、胸を張ろう。君のこの1年間は決して失敗だったのではない。そして、次の1年間は君の人生の中でまた大切な時間になるだろう。この豊かな時間をもう1度経験できるのだ。そんな環境を与えてくれた保護者の方に感謝をして、捲土重来を期して、今再び頑張ろう。(でも、1浪だけにしなよ。)

ロッカー移動

 本校はこの時期に生徒が個々に使用しているロッカーを移動する作業を行う。3年生が使っていたロッカーは1年生の教室に運び、新1年生が使うことになるのだ。今日はその作業が行われた。
 3年生の担任は、それぞれの自教室に赴き、現1年生がそのロッカーを4階の1年生の廊下に持っていくのを監督する。3年8組の教室へは、この前お別れをしたのだが、その前に立ってみると、やはり懐かしさがこみ上げてくる。ちょうど1週間前、私はここで泣き崩れたのだったよなぁ。そして、組み上げていたロッカーが1年生たちによって運ばれていく。ロッカーが次々に運び出されていく様子を見ながら、これで本当に3年8組とお別れなのだなと実感した。もうこの教室には新しい人間たちが入っている。二度と再び、あの時空間は戻っては来ない。空間の持つ確かな記憶の塊が、新しい人間たちの息吹によって少しずつ押し出されようとしている。
 ロッカーが全て運び出された後、一人残ってくれた1年生と一緒に掃除をする。そして新しい人間たちがこの空間を破壊する前に退散する。ありがとう、3年8組。そして、さようなら、3年8組。

今年度の異動発表

 その後の職員会議で、今年度の異動が発表される。素晴らしい先生方が去っていき、新しい先生方が入ってくる。我々の仕事分担も新しいものに変わろうとしている。平成18年度がもうすぐ終わろうとしている。新しい時間がまたやってくる。しかし、この平成18年度は、何と思い出深い時間だったろうか。私はこれまでに2回卒業学年を出しているが、これほどまでにこの時が過ぎるのを惜しいと思ったことはない。本当に素晴らしい3年生、第115回生と一緒に過ごしたのだなぁと思う。ありがとう。本当にこの時になると、感謝の言葉しか出てこない。ありがとう。本当にありがとう。