国公立前期試験2日前

 いよいよ2日前になった。明日は土曜日で、生徒たちは移動するものが多いだろうから、彼らと話が出来るのは実質的に今日が最後である。
 何人かの生徒と話が出来た。直前であっても、これまでと変わらず問題の質問をする者もいる。この2月は、ほとんど私は彼女の専属教師だったなぁ。頑張れよ。君なら大丈夫。
 8組の教室に用事に行ったら、クラスの生徒がひとり机で黙々と勉強をしていた。彼は自分で十分に準備の出来る者だ。これまた「頑張れよ」と声をかける。
 クラスの生徒に廊下で出会う。これまた「頑張れよ」と声をかけると、「握手してください」と言われたので、ぎゅーっと握ってやる。この力が少しでも彼女の力となるように、とね。
 昨年担任をしていた生徒たちが話しかけてきてくれた。これまたよく頑張っていた生徒たちだ。クラスは変わってしまったが、現代文を教えていた。みんなみんな頑張れよ。
 他にも多くの生徒たちがいる。遠い大学を受験する者はもう今日から移動しているだろう。北海道へ行く者は、今年は良かったね。雪が少なくて。あるいは九州に行く者もいる。福岡まで飛んで、あとは電車かな。明日は多くの生徒が移動するだろう。東京方面、仙台、茨城、京都、大阪、富山、金沢、などなど。もちろん地元新潟で挑戦する者もいる。みんな頑張れよ。これまでの努力、これまでの勉強は決して無駄にはならない。自分の力を信じて、頑張ってこい。
 幸い、出会った生徒は皆あまり緊張せずにいた。良いことだ。適度の緊張と適度のリラックス。これが実力を遺憾なく発揮する状態である。こんなとき、教師である私はただ祈るしかない。頑張れよ、みんな。

新年度の準備も進める

 私自身は、新年度の準備を進めたり、来月の作業の準備をしたり、残務を整理したりしていた。今日は前述の生徒が持ち込んだ問題がなかなか難解で、久しぶりに頭を悩ませた。まだまだたまっている仕事があり、片付けなければならないものもある。最後まで充実した日々を送れそうだ。

読書も進行中

 せっかくの期間だから、少しずつ読書もしている。内田樹『下流志向』などを読んでいる。来年の授業の根本を考えるのに活かせる内容だ。他に論理的思考について、関西大学の牧野由香里先生のHPから論文をダウンロードして読んでいる。牧野先生は日本教育工学会で発表した時に声をかけてくださった方だ。それ以来、その研究に注目している。これまた、来年につなげられそうだ。