国公立前期試験まであと4日
今週はもはや前期試験まで1週間を切っている。今日は4日前だ。
生徒たちはどうしているだろうか? 学校にはかなりの人数の生徒が登校していて、勉強している。図書館はだいたい3年生で埋まっている。教室にも数名の生徒がいる。最後まで頑張っている。うんうん、がんばれよ。
何人かの生徒が質問に来たり、受験の報告に来たりしている。それらの結果を学年のコンピュータに入力する。教務室内には合格者一覧が張り出されている。まだ私立大と国公立の推薦のみであるが、貼りだしてみるとなかなか壮観である。貼りだしていることを知っている生徒は時々意味もなく教務室に顔を出して、この一覧を見ている。
論理構成がなっとらん
ある生徒の小論文を校正している。字はきれいだし、成績も非常によろしいのだが、書かれた小論文はどうもいかん。問題設定に甘さがある。また、自分の立てた問題に対して当然考えるべき原因の追及が不十分である。そして不十分なまま対策へと論を進め、文章をまとめようとしている。よって、示された対策自体には問題はないのだが、原因への追及がなされていないので、説得力がない。というより、当然書かれているべきことが書かれていないので、肩すかしを食ったような感じになる。
文章には当然書かれるべき内容がある。自分の意見を主張するためには、それを支えるための柱が必要なのだ。柱となる内容を踏まえてこそ、自己の主張がある。自分の主張ばかり述べては砂上の楼閣と同じだ。寄って立つ立脚点がないので、きわめて危なっかしく見える。
うーん。こうした文章を書かないような指導はどうやったらできるのだろう。それを3年間かけて指導するには、どのような展開が必要なのだろう。これらを考えていかなければならない。