特編C9日目

 今日は評論の問題を扱う。東大プレ模試のアレンジ版。金森修の科学論の文章である。これがまた実に硬質で、なかなか具体的なイメージが湧きにくい文章である。しかし、もう一つの候補であった社会科学の文章は、私にとってはもっとイメージが湧かなかったので、生徒には酷かとも思ったが、こちらの問題にした。科学論・科学哲学について多少の知識があれば、何とかついていけるはずだ。問題を解かせ、解説をした。それが終わったあとで、生徒が「何を言っているのかさっぱり分からなかった」という話をお互いにしていた。そうだろうね。何しろ自分たちの理解可能な具体像がほとんど見つからないのだから。でも、同じ文章を同じ年代の人間が読んで、それである程度の理解を見せる者もいるのだから、そう安心してはいられないぞ。

来年度の準備

 こちらは目の前の生徒たちが頑張っているのを応援し、何とか手助けするのに精一杯である。しかし、来年度の準備もこれまた進めなければならず、頭が分裂する思いだ。来年度に使用する副教材の選定などに意見を述べる。3年生たちにも輝ける未来が待っているが、新年度の生徒たちにも未来があるからね。少しずつ準備をしていかねば。