特編C2日目

 今日は古文の問題を扱う。しかし、26名の受講者の中で古文が出題されない大学を受験する者が数名いる。そこで、授業では古文の解説をするが、同時に評論の問題プリントも持っていき、両方配布する。現代文のみの生徒は評論の問題を解き、他の生徒は古文の問題を解いて解説を聞いてもらう、というわけだ。35分くらいの時間を取って解かせたが、昨日の評論に比べて多少易しめであったせいか、大半の生徒が時間内に解き終わっていた。まあ、出来の程度とは関係がないが。正確な解答を作るためには十分に深く読まなければならず、さて、どの程度できたのだろうね。添削を希望する者は1人だけだった。
 国語は復習することが大事である。特編等でやった問題は大学の入試問題や特定の大学に会わせた模擬試験の問題だったりする。よって、それを何度も復習することで、そのレベルの問題を攻略できる。同じ問題を繰り返し解く、ということが必要なのだ。難しい問題ならなおさらのこと。そうすることによって、解き方も納得されてくるし、新しい問題に対したときの対応も可能だ。
 というわけで、月曜日には「問題を最低2回、できれば3回以上解き直しなさい」と伝えようか。

小論文直前指導

 31日締切で小論文の直前個別指導の募集をかけた。結果は73名の希望者が出た。11月段階でまとめた個別指導希望者は84名くらいだったから、ほとんど人数は減らなかった。しかし中身には大きく代わり、半分ほどが指導を受ける必要がなくなり、半分ほどが新規で希望している。受験する大学がいろいろ変わっただろうから、小論文対策が必要でなくなったり、逆に必要になったりするのだね。
 というわけで仕事を持ち帰って、昨晩一生懸命担当教員の割り振りをしておりました。ばらつきや負担の大小はあるのだけれど、何とか割り振った。生徒諸君、先生にしがみついて、最後までしっかり小論文の準備をするんだよ。何しろ小論文の準備は、はっきり言うと100%の効果はもはや期待できない。文章を書くことの素地のある人なら、この指導でかなり伸びるが、文章を書くことの苦手な人が飛躍的に書けるようになることはほとんど期待できない。文章を書くという能力は会得するのに時間がかかるのだ。たかだか1ヶ月ではたかが知れている。しかし、やらないよりはやった方がこれまた圧倒的にいい。やれば必ず自分の力を引き上げることができる。「文章を書く」ことのコツみたいなものを理解することができれば、たとい短い時間でも対策が取れる。ぜひ、頑張って欲しい。
 個人的には2週間くらいで文章が書けるようになるプログラムを開発したいな、と思っている。おそらくそれは可能だ。文章表現ワークショップが数時間でできるのだから、そして、それによって文章を書くことの本質みたいなものが分かるようになるのだから。文章表現は私の研究テーマである。小論文指導をしつつ、このテーマを探っていこう。