特編B7日目

 今日は香川大学の評論の問題をアレンジしたもの。山崎正和の文章である。最初は取っつきにくいが、「ネーション」と「ステート」の違いを丹念に追っていけば、筆者の意図しようとしていることはよく分かるはずだ。後は、設問の要求を満たすように解答を構成すればOKである。とはいっても、そこまで解答を作り上げるのが大変なのだ。
 これで特編Bが終わった。授業としての日程はこれで終わりである。私は4組に毎日出て、1時間ずつ記述演習を行った。現代文が4題、古文が3題である。それぞれにこなれた問題で、記述式の解答を作成する際の手順やら、考え方のポイントなどがよく表れていた。これらをもう一度振り返り、これらの問題で自分が学ぶべきことを整理し直すといいだろう。4組の諸君、よろしくね!

最後の授業日

 今日で授業は終わりである。明日からは特編Cが始まるが、これは「講習」である。つまり、希望者が受講する。まあ、大半の生徒が受講するのだが、それでもSHRはなくなるし、中には特編Cに全く出てこない生徒もいる。よって、生徒が全員集まる機会はもはや卒業式予行と卒業式当日しかない。うーん、寂しいものだ。
 3限目はLHRであった。久しぶりに我が8組に顔を出す。受験のため公欠の生徒3人を除き、全員出席していた。彼らにこれからの頑張りを期待し、これまでのことに感謝し、また今後も連絡を密に取るよう伝えた。社会人としての当然の行為もね。受験結果は必ず、直接、伝えに来るんだよ。
 その後、ロッカーや机の中の整理をし、教室を清掃して終わった。何人かの生徒と話をし、指示を伝え、相談に乗った。こうした関わりも後もう少しで終わるなぁ、と思うと無性に寂しくなる。はい、私は基本的にウェットなのです。

小論文講演会

 今日の午後は、学研より講師をお招きして小論文の講演会を行った。講師は学研の大堀氏である。教員対象の小論文説明会で毎年お世話になる方だ。小論文入試をよく研究しておられ、その切り口と解説はいつも非常に説得力があって面白い。今日の講演会は2時間強にわたる長時間のものだったが、少しも飽きさせなかった。小論文の話題におけるトレンドを3つ紹介してくださった。小論文で問われるのは「社会の変化である」ということを、いくつかの事例から非常に分かりやすく説明された。うん、いいね!
 私はこれらの話題の内のいくつかをすでに生徒たちに紹介しているので、生徒たちには聞き覚えのある話題がいくつかあったことだろう。それでも新たな視点が示されていたし、その内容が分かれば自らの意見も述べやすい。生徒にも役に立っただろう。よい講演であった。全員に聞かせてもよかったな。