特編B5日目

 今日の問題は静岡大学のもののアレンジ。竹田青嗣の「恋愛論」である。思春期になると、それまでの幼児期に「自分が自分であること」のみで愛されていた立場から、他人にとって社会的な価値のある自分にならなければならなくなるのだが、恋愛においては「その人がその人であること」自体が価値となる、という主旨の評論である。最初は実に硬質で抽象度が高い文章で閉口したが、言わんとすることが分かってくると、なかなか味のある文章である。生徒には、まず文章構造に気づかせて、思春期のアイデンティティゲームと恋愛のことが書かれている部分を分けさせ、それぞれの内容を説明し、さらに設問に対してどこを考えていけばよいか、ということを説明した。多少は分かってくれたかな?

面談、質問、調査書発行……

 昨日、一昨日の面談を受けて、生徒が調査書の発行を次々に願い出ている。そこで、特編授業の合間にそれらの調査書を作成し、放課後に渡した。教務室に戻ると、次々に質問に来る生徒がいて、それらに対応する。また、まだ面談しきれなかった生徒たちがいたので、この面談も何とか今日中に終わらせる。これで、事情のある1人を除いて、全員の面談を一応終了した。しかし、まだまだこれから面談は続くだろう。まだ決めきれない生徒たちも大勢いたからだ。もちろん、面談はいつでもOKです。どーんといらっしゃい!
 そして、明日の授業の予習も行う。そして、そろそろ2月1日からの特編Cの教材の準備をしなければ。いやぁ、やらなければならないことは本当に山のようにある。仕方がない、一つ一つ崩していくのみである。
 そんな中、やはり生徒との触れ合いは楽しい。クラスの生徒たち、日誌の言葉、質問に来る生徒たち。これがあるからこそ、疲れも一時的に忘れて仕事ができる。その代わり、家に帰るとぐったりするけどね。