特編B開始

 本日から特編Bがスタートした。1/31までの7日間である。
 センター試験まではセンター形式の演習を行う特編A、今日から31日までは記述式問題の演習を行う特編Bとなる。ここまでが正式の授業として行うものであり、よって出席日数にカウントされる。2/1からは特編Cが始まり、今度は希望者対象となる。そして2/16まで続く。そこから後は、完全な個別対応になる。4段階くらいの指導があり、実にきめ細かいものだ。私はあまり進学校の経験がないので、こうしてきめ細かく指導をするのだなぁ、と感心したりする。前々任校でも、当時は特編を組んでいたが、そのあり方については議論を呼んでいた。特編廃止論まで真剣に検討されたほどだ。


 さて、特編Bである。国語は文系4クラスのみに授業が設けられ、7日間で7回の授業がある。要するに毎日1時間は国語だ。教員は4人で担当しているので、各自が1クラスずつ担当することになる。私は4組の担当となった。正規の授業が終わった1ヶ月前、「それでは皆さん、さようなら」と挨拶をしてきたクラスに再び出演することになったわけだ。ちょっと恥ずかしい。
 特編Bでは、難関大学の過去問を編集したプリントを使い、1時間1問の割当で解答をさせ、その解説をする。2次試験の問題は大半が評論と古文なので、評論→古文→評論→……という具合に、交互に7回分の問題を解くこととした。
 今日は2003年の九州大の問題である。アイデンティティ論なのだが、この問題文の中に吉野宏の「I was born」が引用されている。私は谷川俊太郎の「かなしみ」という詩とこの「I was born」によって詩の洗礼を受けた者だ。教員1年目の、最初の4月に生徒に教えた教材の中に、この2つの詩が引用されていた。強烈な印象を与えたものだ。その名詩を、ぜひ本校の3年生にも読ませたい、という私の強い思い入れのこもった問題である。もっとも、詩の引用は一部のみなのだけれど。それでも、この詩の素晴らしさは伝わるのではないか、と思う。
 明日は古文の問題を解く。今日のものは解答するのはやや難しかったと思う。明日はどうかな?