センター試験自己採点

 今日は午前中をかけて、センター試験の自己採点が行われた。
 少々時間を繰り下げて開始された自己採点。8組は全員が来てくれて、まずは御の字。とにかくも元気な顔を見せてくれたことに感謝。
 さて、自己採点から始まり、得点報告、出願希望校報告、3つの予備校へのデータ提供と続いていった。結局、当初予定していた時間帯を大幅に変更しての作業となった。いいじゃないですか。その間に、級友たちと様々に話ができるのも大切な時間だと思う。
 結果は、全体の平均点から見ると、理系は健闘し、文系もなかなかの健闘ぶりであった。近県の進学校との平均点比較でも、本校はなかなかの位置につけている。なにしろ平均点自体が全体に下がっており、本校も点数的にはあまり伸びが感じられないのだが、平均点の比較によれば、なかなかの好成績であるようだ。まあ受験とは、絶対的な得点ではなくて、相対的な全体における位置の勝負だからね。でも、こちらの感覚としては、好結果だったという実感はあまりない。そして、一つの段階が終わったという感覚もあまりない。まだまだこれから続いていく感じだ。

国語問題私的講評

 今回の国語の問題は、確かにやや難しかったと思う。その主な原因は、文章量の増加や漢文における漢詩の出題という要因によるのではない。特に小説を中心に、紛らわしい選択肢が目立ったからだ。私も解いてみたのだが、正直、本文のどこを根拠にして考えればよいのか、しばし悩んで絶句するという問題がいくつもあった。
 評論は、文章量は長くなったものの、これくらいであれば授業中の演習でやって来た分量である。内容は1年生にやった『水の東西』を彷彿とさせるもので、理解しやすかったと思う。有り得るとしたら、長い文章量で、時間を取られてしまうということかな。
 小説は難問だったと思う。内容自体は分かりやすいのだが、選択肢で文章のどこを根拠に絞り込めばよいのか分からない問題がいくつかあった。明確な根拠がないまま、全体の流れや雰囲気で「えいっ、これだ!」と選んで、何とか正解したものが多かった。
 古文は、これまた文章量が少々増えていた。しかし、これも演習の範囲内。また内容も一種の三角関係を扱ったもので、これまた演習で類似の内容の問題を解いているので、比較的つかみやすかっただろう。問題もまあまあ素直である。和歌の前後の説明は、「説明」であることをもっと意識すべきであった。「説明」であって「解釈」ではないのだから、厳密な訳文は必要ない。
 漢文は、漢詩を含んだ文章であった。これがびっくり。演習で前日もしくは前々日に、漢詩を含んだ文章の問題をやっていたのだ。しかも、その問題の漢詩も七言絶句であり、なおかつ、押韻のからんだ問題の空欄の位置が第二句末だった。さらに、第一句末は韻の踏み落としであることも同一であった。いや、びっくり。しかしそれでも、できない生徒はいただろうな。二つには絞れても、そのどちらかを判定するには詩全体の内容把握が必要だから。
 というわけで、予備校の平均点予想によると、昨年より10点ほど低い平均点だが、本校も昨年よりやはり10点ほど低いものだった。それでも、よくぞここで下げ止まってくれた、と思う。皆さんご苦労様。後は、センター・リサーチの結果を待ち、それを参考に出願校を決定していこう。そして、まずは2次学力の強化を図ろう。何しろ約1ヶ月ほどはセンター形式の問題を解いていて、記述式の解答作成術をいい加減忘れてきているからね。明日からの特編Bで、ねじを巻き直そう。