冬季講習4日目

 冬季講習もいよいよ最後の4日目である。この4日間、ひたすら問題を解き、解説プリントを作成し、おみやげの「ますらを○○」プリントを作成し、毎回の授業開始時の小話を考え……、いやいや、忙しい日々でした。年の瀬を前に、同じI先生とともに「師走」ってました。(なんちゅう日本語じゃ)
 今日は古典の2回目。俳文の『鶉衣』と漢文のお茶の話。古文の方が難しかったでしょう。特に語句の意味等を問う第1問が、非常に難問だった。第1問でありながら、文章の流れを正確に理解しつつ、古語の意味等も駆使しながらでないと解けない問題だった。生徒に聞いてみたところ、やはりいくつか間違えたとのこと。そうでしょう、難問だけど、良い問題だよ。
 他に文法の識別問題、和歌がらみの内容説明、解釈、内容合致、文章の特徴、最後には江戸時代の文学史問題が出た。うーん、文学史はまずセンターでは出題されないのにね。学習指導要領上、単独での文学史問題はまず回避されるはずなのだが。もっとも、昨今は知識重視の方向に教育界全体が舵を切りつつあるから、あり得なくもないか……。いや、仮にそうだとしても、それは文科省の公式見解が出て、学習指導要領が改訂されてからだろう。
 漢文はお茶の話。これはなかなか楽しかった。にもかかわらず、単純な解釈問題で「解釈は実直に直訳!」という原則を忘れて、文脈重視で選んだ解答を外してしまった。今回の古典ではそこだけが失点。うーん、悔しい。結局、全て問題というのは傍線部について聞いているのがほとんどなのだから、傍線部の正確な解釈が第1で、その上に文脈による判断を加える、という解法が一番良いように思う。または、文章の流れを押さえていくところはどんどん大意をつかみながら読み、傍線部とその周辺は直訳を基本にしっかりと意味を確認していく、というスピードを使い分けた読み方が必要だ。つまり、「緩急を使い分けた読み方」が要求されるわけだ。ここのところを自分なりに体験し、理解し、つかみ(アハ体験)、自分で実践していけるといいんだね。それがセンター演習の意味かなぁ。
 というわけで、4日間の冬季講習が終わりました。参加してくれたみなさんはどんな感想を持ったかな。少しでもみなさんの役に立てば、苦労したかいがあります。

仕事納め

 だそうなんだけれど、相変わらずちっとも仕事納めのような気がしない。3時頃まで生徒への指導をし、その後で調査書を少し書き、そうこうしているうちに5時になってしまった。今日は早めに教務室を閉めるといわれた。そこで、積み上げている私物が表層雪崩を起こすので、少々積み方を変え、机の下を簡単に箒で掃除し、教室にかけるカレンダーを選び、……という程度しかできなかった。明日から1月3日まで学校閉鎖となり、私ももちろん休むが、途中に土日を挟むこともあって、単にお休みが数日加わるだけの感覚である。いっこうに今年も終わり、という気がしない。まだ、今晩も問題を解かなければならないような気がする。ほとんど習慣化してしまったかな。
 とはいえ、一応仕事納めです。私は与えられた6日間の休みの間、もう一つの仕事に取り組む。1月8日に、東京で聖書学び会がある。その学び手の一人として1時間ほど聖書の話をする。その準備をするのだ。私にとって大切な仕事だ。一生懸命がんばります。
 ひとまず、皆様、良い新年をお迎えください。