センター国語の裏ワザかぁ

 昨日は駿台のセンターファイナル模試が新潟大学を会場にして行われた。新潟大学といえば、センター試験の本番会場である。つまり、約1ヶ月前に本番と同じ状態で受験できるわけだ。というわけで、本校からも多くの生徒が受験した。もちろん我が8組からも。そのせいか、今日は欠席者が多かった。昨日の模試で体調を崩したかな。
 何人かの生徒から国語の出来について聞いたけれど、あまりよろしくはなかったようだ。だんだん出来が悪くなってきたらしい。点数も伸び悩んでいる。しかも、そう言う生徒が複数いるのだから、これは何らかの理由があるのだろう。
 一つは成長曲線につきものの停滞期がやって来た、というものだ。それならば対策は簡単だ。じっと我慢して、今まで通りの問題演習を続ければよい。しかし、他の理由として、基礎力がまだ完全ではない状態で問題演習に入ってしまった、ということも考えられる。この場合は、思い切って基礎に立ち戻るのが良いのではないだろうか。読解の基礎をもう一度確認し、自分が本文の意味をちゃんとつかまえているかもう一度セルフチェックしてみるのである。これは、答えがあった、外れただけを確認するのではなく、解説を丹念に読んで、自分の考え方のずれを自分で確認することだ。

 実は、昨日ある本屋で下記の本を見つけた。

センター試験〓裏ワザ大全国語 (2007年度版)

センター試験〓裏ワザ大全国語 (2007年度版)

 これを少し読みかじってから、今日の授業の予習として問題を解いてみた。そうしたら、古典(古文・漢文)では満点が取れたのだ。しかし、現代文(評論・小説)ではかえって出来が悪かった。結果、今までとあまり変わりのない点数であった。うーん……。もちろん、この本を全て読んではいないから、すぐにこの本がダメだというわけではないが……。
 この本に示されてあるように、選択肢を比較して、その違いを意識するというのは悪くない方法だろう。しかし、やはり本文はしっかり読んで、「これが答えだ」というものを明確につかんでから選択肢を選ぶ。そうすることで迷うことなく正しい選択肢を選べるのではないだろうか。その中で、選択肢を比較しておくというワザは一層生きるのではないかなあ。

 というわけで、不思議な本に関して一喜一憂した私でした。