夏休み最後の日

 今日から授業が始まっている学校も多いと聞く。しかし、本校は明日から授業開始である。よって、今日は夏休みの最後の日である。本校は65分授業を行っているので、年間授業時間は基準をクリアしているし、校風としてあまりがつがつ授業をするのではなく、生徒の自主性を重んじるという古き良き伝統を守っている。でも、生徒の姿を見ると、それはよい方向に動いているようだ。生徒にとっては夏休みが多い方が、自分のペースでしっかりと勉強が出来、良いのではないか。少なくとも3年生にとっては夏休みは長い方がありがたい。


 というわけで、夏休み最後の日である。今年の夏休みは前後に合計15日間の講習があったせいか、例年にもまして「短かった」という印象である。模擬試験もあったしね。また個人的には、せっかくの5日間の夏休み中に息子の入院・手術があったりして、あまり自由に時間を使うことは出来なかった。それがなおさら、期間の短さを感じさせるのだろう。


 この間、いろいろと計画していたことは、残念ながらほとんど実現できなかった。図書館関係の研究会は何とか2つとも出席し、良い刺激を受けた。また、先日行われた新潟授業研究会も良い知見を得た。もう少し議論の深まりを期待したいところだが、でも教育活動全般についての話題で交流をするのも良いことだ。
 原稿も書きたかったのだが、書きかけのままである。予想以上に小論文指導に時間がかかり、講習以外の日での自分の時間が持てなかった。本も読みたかったが、主なものでは小説を1冊読んだきりであった。映画「ゲド戦記」を観ることが出来たのは収穫だったな。まさか観ることが出来るとは思わなかった。おかげで、日が経つほどにじんわりとその場面が思い出される、良い映画だったことが身にしみて分かってくる。
 このあたりは生徒も同じなのではないかな。あれもこれもと思うけれども、結局は2、3のことしかできない。それがあるいは普通のことなのだろう。ただ、もう少し時間を効果的に使うことも出来たはずだと思うと、少し悔いが残る。
 生徒はどうだったかな? 先日の模擬試験でだいたい顔は見たが、みな、元気そうであった。明日は久しぶりに生徒たちが揃う。ぜひ、充実した顔を見たいものである。
 というわけで、達成感と若干の疲労感を残して、夏休みは終わる。