更級日記の授業

今日は青陵祭後、最初の日であった。大清掃の後、授業が行われた。
更級日記の「源氏の五十余巻」の4時間目。実習生が残した分の解説および訳を進め、口語訳を完成させた。その後で、全文を踏まえて、孝標女の心情について以下の点を考えさせた。

  1. 源氏物語入手前に、作者が源氏物語を手に入れたいと切実に望んでいることがよく分かる行動は何か?
  2. 源氏物語入手後に、作者が源氏物語を読むことのできる幸福感が一番表れている箇所はどこか?
  3. 夢に出てきた僧のお告げは、作者にとってどのような意味をもつものだったか?
  4. それに対して、作者はどのように対応したか?
  5. 作者が夕顔や浮舟に共感しているのは、彼女たちのどんな部分に対してか?
  6. 日記執筆時点において、作者は自分の少女時代をどのように感じているか?

以上の質問を板書し、生徒に考えさせ、答えさせた。時間が足りなくなり、後半は私が解説した。


訳については生徒はほぼ理解していたようだ。実習生の授業でも、彼らは理解できていたようだ。ただ、内容読解の問題は、考えさせる時間が足りなかったためか、3番目の設問は答えられなかった。4分間じゃねぇ。無理だよ、それは。