「万葉集」の授業

今日から授業再開。古典1クラスがあった。「万葉集」に本格的に入る。しかし、今回は残りあと2時間しかないため、私が講義をするのではなく、生徒にレポートを書かせ、それをもとに生徒に授業をさせる、という展開を考えた。これは、私自身が高校生の時に受けた授業で、生徒に和歌の授業をさせたことを今も鮮明に覚えている、ということが基になっている。


生徒に7つの和歌を割り当て、それぞれのグループにその和歌分の資料を渡してレポートを書かせた。これは、1つの和歌についてはその担当グループのみしか資料が渡らないため、担当グループが責任を持ってクラスメートに内容を伝えなければならない、という状況を作りだすためである。時間の終わりに、グループ内で発表者を決めさせた。次回は、彼らに授業形式で発表をしてもらう予定である。


今日のクラスは、いつもはあまり不活発なクラスなのだが、さすがに熱心に取り組んでくれた。額田王を担当したグループは、男子生徒たちが独自の解釈をお互いに繰り広げ、その解釈の是非を女子生徒たちが判定していた。いい光景である。


このような授業が、少しでも彼らの心に残ってくれればありがたい。私がそうであったように。