「すさまじきもの」の授業

 8組と6組での授業。枕草子に本格的に入る。
 8組では音読練習をした後、「すさまじきもの」の読解に入る。最初の1段落の箇所で古語の「すさまじ」の意味を確認させようと目論んでいた。そこで、まずは一通り口語訳し、その後で列挙されている9つの事項の、どんな点が「すさまじ」なのかを考えさせた。しかし、これが少々誤算であった。生徒はすぐには答えられないのである。古典世界の背景知識が足りないせいなのか、それとも十分に考える時間がなかったからか、また、グループで考えさせた方が良かったのか、ちょっと見当がつかない。
 そこで次の6組では、口語訳と、それらが「すさまじ」と言える理由とを同時進行で考えさせるようにした。でも、冒頭部分の「昼吠ゆる犬。春の網代。3、4月の紅梅の衣。……」なんて部分は訳すまでもない。もうすぐにその背景を説明した方がよいようなものばかりだ。
 うーん、「すさまじ」の意味を生徒自身から引き出そうと考えていたが、なかなか難しい。