伊勢物語の授業

 6組と7組での授業。今年は私は、文系の古典2クラスと理数科の古典1クラスを担当する。文系の古典を本格的に担当するのは久しぶりだ。前の学年の時は理系の担任だったので、理系の古典の力を伸ばすべく奮闘したが、今年は文系の古典の力をさらに伸ばすような指導をしていきたいと考えている。といっても、やることはあまり変わらないかも知れないが。

 6組での2時間目。昨日配っておいたプリントの文法の部分を確認する。残念ながら驚くほど定着していない。最初の「して」の識別が難しいのは理解するにしても、次の「に」の識別でナ変動詞が見分けられないのは困ったものだ。彼らはひらがなの傍線部分で文法的説明を求めると、とにかく助動詞しか考えない。他の可能性があることに思いが至らない。困ったものである。これは修正のしがいがあるというものだ。今年1年、さて、どうやってやっていこうかな。

 7組では最初の授業。例によって昨年の授業についてマップを描かせて覚えているものを書き出させる。文系と理数科のマップを比較すると、それでも文系の方は漢文の句法の広がりがやや広いということだ。さすがは文系、と言っていいのかな。

 さて、生徒も手探り状態だし、私も手探り状態である。いかにして文法の知識、句法の知識を定着させ、語彙力をつけさせて、解釈力を伸ばすか。工夫のしどころがいっぱいあるスタートである。