サイボウズLiveを使った短編作品の投稿

 今年度の教養Ⅰ(国語)は全面的にライティング・ワークショップに取り組んでいる。学生には短編作品を創作させており、その創作のために必要と思われるミニレッスンを続けてきた。発想法、プロットの作り方、物語の型、修正の方法、などだ。学生は実習が間に挟まったり、私自身が学会発表のために休講にしたりして、ここ数週間はペースを守ることができなかったが、それでも何とか続けてきた。そして今日、いよいよ彼らが創作した短編作品を提出させ、学生同士でコメントし合う活動に入った。このために、今回活用したのが「サイボウズLive」である。
 今回のライティング・ワークショップでは、学生の作品をWeb上に投稿させるかたちで出版させ、それを学生同士が読み合ってコメントし合うのがよいと考えた。こうすることで学生たちは様々な作品をたくさん読むことができるし、またコメントも付けやすいだろう。そこで、当初は「Google Classroom」を活用しようと考えた。しかし、実際使おうとしたところ、私の設定が悪いのか、システムを理解していないからなのか、学生はもちろん、管理者である私自身もクラスの中に入ることができなかった。そこで、急遽別の方策を講じることとなり、使ってみることにしたのがサイボウズLiveだということだ。
 サイボウズLiveは今までに使ったことがあるし、別のグループを立ち上げて、大いに活用している。これならば学生たちにもよかろうと思い、使ってみることにしたのだ。ところが、当初からトラブル続きである。まず、学生たちが設定したグループに参加することができない。いや、システムに沿って学生を招待してはいるのだ。しかし、学生たちのコンピュータ・リテラシーが未成熟で、私からの招待に対してどう対応したらよいかが分からない者が大勢いた。これを解決するのに3週間以上かかったかな。何とか今日、おそらく学生全員がグループに参加することができたようだ。彼らはスマートフォンの取り扱いには本当に長けている。しかし、PCの取り扱いは不慣れなのだね。私などは逆の順番でリテラシーを獲得していったので、彼らのこの行動は意外だった。
 ともあれ、今日の授業でサイボウズLiveへのログインの仕方、作品の投稿の仕方、作品を読んでコメントを各方法などを教えた。どうやら大半の学生が自分の作品を投稿し終え、友人の作品を読み始めることができた。さて、このシステムは学生にとってどのように受け止められたかな。また、投稿された作品を読んで、学生たちはどのような反応をしてくれたのかな。また、興味深い課題が立ち現れてきたものだ。