躍動と知性と愛らしさと

 本校恒例の「2学年柔剣道ダンス大会」がこの午後に行われた。2年生が午後3時間くらいを使って、男子は武道の授業で行っている柔道か剣道に別れてクラス対抗戦を行う。女子は創作ダンスを行い、クラス対抗で審査をするのだ。私はそのダンス大会の審査員を頼まれた。これで2回目である。このため、久しぶりに女子のダンスを10クラス全てじっくり観ることができた。いやぁ、楽しかった。
 中にはあまり顔を上げないために、元気の乏しく映るクラスもある。やや準備不足や全体の構成についてさらに一工夫が欲しいクラスもある。それでも、全てのクラスのものを観るのは非常に楽しく、飽きなかった。どのクラスも躍動感があり、それぞれの工夫が感じられ、コミカルなもののあり、しっとりくるものもあった。
 そして、全員が顔を上げて、笑顔で、躍動感に溢れたダンスを踊ったものがあった。これにははっとさせられた。ダンス大会は今まで何度も観てきているけれど、これほどに躍動感、エネルギーを感じさせたものはない。構成も大変工夫されていた。
 また、創作ダンスにふさわしく、全体の構成やストーリーの流れ、隊形の移動・交差、などなど非常に工夫された、知性の感じさせるものもあった。全体として統一感があり、小道具の使い方も効果的だった。
 そして、高校2年生の女子にふさわしく、どのダンスも愛らしく、美しい。若さというバイタリティに加えてしなやかさ、愛らしさのある、実によい雰囲気を振りまいていた。
 いやはや、このダンス大会をこんなにも楽しめたのは今回が一番かもしれない。良い午後だった。アリーナは寒かったけれどね。
 授業は現代文1つと古典1つ。現代文は昨日の反省を生かし、残り時間の少なさを度外視して、多少じっくりと生徒に理解を確認しながら進めていった。今日のクラスはそもそも反応の良いクラスだからかもしれないが、それでも最近感じている無反応ぶりではない双方向さを感じることができた。用意した設問の全てを扱うのではなく、セレクトしてじっくりと取り組んでいこうか。