「山月記」でようやく「月」が出てきた

 9組での授業。他のクラスと同様、段落分けに苦労する。ただ、このクラスでは李徴の独白の部分を4つに分けさせ、それぞれの内容を生徒に答えさせた。生徒はいろいろ言ってくれたが、それらがなかなか妥当なもので、それを採用しながらまとめていった。
 そのせいだろうか、少し時間に余裕があったので、「作品全体で時間はどのように経過しているか。つまり、このお話は何時頃に始まって何時頃に終わるのか。それが分かるのは何によってか」と質問し、生徒同士で話し合わせた。生徒からは「月」という答えが出た。そこで、「残月」から始まって「白く光を失った月」まで確認させ、おそらく午前4時頃〜6時頃という時間設定を提案した。そこで時間切れ。
 もう少し時間設定は検討させても良いなぁ。また、季節についても考えさせていい。ようやく小説の読解らしくなってきた。