「刎頸之交」の授業

 8組での授業。「刎頸之交」の2時間目。音読をクラス全員でさせてみるが、相変わらず自信のなさそうな小さな声である。そこで、再び音読練習を繰り返させ、その後で全員で音読をする。ようやく満足できるレベルになる。
 その後、口語訳を進める。『明説漢文』を開かせながら、必要な箇所を説明し、板書してまとめ、ぐいぐいと口語訳していく。それでも教科書で5〜6行くらい進んだだけだ。まあ、こうしたやり方ならそんなものだろうなぁ。もちろん、他のやり方もできる。しかし、まずは『明説漢文』を開きながらやっていけば、漢文はちゃんと解釈ができるのだということを示していく必要があろう。名人技ではなく、句法や重要語の訳し方を組み合わせていけば、ちゃんと理解できるのである。
 漢文については、生徒はまだまだ苦手意識が強そうだ。私は課題考査の漢文分野を出題し、採点した。冬休みの課題にもなっていて内容はよく分かっているだろうに、きちんとした訳し方をしない生徒が多い。漢文をまだ理解していないことがよく分かる。
 漢文は少し本腰を入れて勉強すれば、こんなに分かりやすいものはないのにね。古文よりも遙かに理解しやすい。そうした感覚を、生徒にしっかり伝えたいものだ。