「雨」2題

 夜の集会からの帰り道,車に乗っているとみぞれ混じりの雨が降ってきた.それを見た次男が,「雨が『つぶつぶ』降ってきた」と言った.すかさず長男が「『つぶつぶ』じゃなくて『ぽつぽつ』だろ!」と訂正しにかかる.しかし,確かに「つぶつぶ」としたような雨だったよなぁ.「ぽつぽつ」なんて,そんな生やさしい雨粒ではなかったし.子どもは詩人だとはよく言ったもの.次男の「写実的」な感性に拍手.長男の訂正にも拍手.
 帰宅した後,子どもたちとお風呂に入る.風呂の中で長女が「おとうさん,水は雨からできているって,知ってた?」と聞いてくる.私は「雨は水からできている,でしょう?」と聞いた.でも,娘は聞こえなかったと思ったのか,「ううん,水は雨からできているって,知ってた?」と繰り返した.そこでふと思案.考えてみれば雨が流れて川になり,その川から取った水を浄化して水道水になるんだよなぁ.「うん,知っているよ.」と答えると,娘は満足していた.うーむ,これまた何て詩的な表現だろう.「水は雨からできている」.娘の感性に拍手.
 これに,明日から4番目が加わる.順調に回復しているらしく,明日,家内と三男は退院する.足かけ24日間の入院だった.長かったなぁ.でも,過ぎてみると,家内がいない状態にようやく慣れてきたこの頃,またこの流れが乱されるのかと思うと,少し憂鬱にもなる.はい,私は新しい状況に慣れるのにものすごく時間がかかるのです.
 ともあれ,ビッグなクリスマスプレゼント,そしてビッグなお年玉である.