準備の一日、その2

 今年の夏は、日本国語教育学会での発表という大任もあったが、もう一つ大任がある。それが明後日行われる砺波の集会での聖書学び会である。二人の学び手が午前と午後に1回ずつ、計4回の学びを行う。私にとってはむしろこちらの方が重要である。学会発表は学問上のことだが、聖書の学びはいのちそのものに関わることだ。重要度はこちらの方が上だ。
 さて、2回の学びの準備を昨日と今日とで行った。もちろん、構想は前々から広げていたが、それを本格的に展開させ、まとめていったのはこの2日間であった。昨日、1回目の学びの準備を終え、今日は2回目の学びの準備をした。「二段階抽出法」を用いて、まずは発想を展開させておき、次の段階でその収束を計る。つまりは、アイディアや盛り込みたいことなどを紙に一度出しておき、次にそれをまとめていく、というやり方である。それを意識化することで、より効率が上がったような気がする。
 2回とも、学ぶ箇所は詩篇である。私は数年前から、こうした学び会に招かれる際には詩篇を学ぶことにしている。詩篇は私にとって大好きな書だが、今まで多くの学びを聞いた中では、詩篇からの学びを聞いたことは非常に少なかった。お一人くらいである。しかし、外国では詩篇から神様の御心を学ぶことは非常に盛んに行われている。そこで、日本でも一人くらい詩篇を学ぶ物好きがいてもいいだろう、と思い、あえて詩篇から学ぶことにしているのだ。
 でも、詩篇は確かに取っつきにくいが、一度とっかかりを見つけると実に様々なことを教えてくれる書である。何しろそれは概念上の言葉ではなく、多くの詩篇作者の経験に基づいた言葉である。聖徒たちの信仰の歩みからもたらされる教えは、我々にとって多くの参考になるだろう。
 ということで、何とか2回分の学びの準備を終えた。ほっとしたが、実は日曜日の福音集会でもお話しするよう頼まれている。その準備はこれからだ。まだまだ頑張らねば。