土曜講習@初めてのクラス

 今年最初の土曜講習があった。私は昨年3年生を担任しており、3年生はこの時期に土曜講習を行ったら後はずっと模擬試験ばかりなので、土曜講習は約1年ぶりである。
 今回の土曜講習は先日行われた模擬試験の中で、古典分野の振り返りを中心に行った。3コマで3クラスに出る。つまり、フル出場である。いやはや、疲れた。日に日に体力の限界を感じるなぁ。
 そして今回は、敢えて自分が普段教えていないクラスに出てみよう、ということにした。こうした機会を用いることで、1学年全体を少しでも多く知ることができるだろう。私は普段まったく出ていない4組、5組、そして現代文を教えている6組に出た。それぞれに個性的なクラスである。普段は顔しか知らない教師に教わるわけだから、いつもよりは大人しいのだろうが、それでも各クラスに個性は出る。クラスの個性と担任との間の相関関係を指摘する人もいるが、本当にそうかな。ある程度は明らかにクラス担任の影響を受けている。でも、クラスの成員の要素ももちろん大きいだろう。こうしてみるとクラスの個性がどこから来るのか、興味が湧くなぁ。
 講習の内容は古文と漢文の問題を使って、振り返りをさせることとしていた。しかし私は、普段教えていないクラスに出るのだし、初対面の彼らにとって今後の古典の勉強につながるような、あるいは今の古典の学習に感じているつまずきを少しでも解消できるような内容がいいなぁ、と思った。そこで、次の内容で講習を進めた。

  1. 音読がすらすらできるようになる
    1. 意味の区切りを見極めるようになるために、接続助詞「を・に・が・ど・ば」で区切ることを教えた
    2. 音読練習を少し行った
  2. 文章を正確に理解できるようになる
    1. 用言の活用の種類や活用形の見分け方をもう一度確認した
    2. 白文に返り点をつけるための(少しは)分かりやすい方法を確認した
  3. 解答作成のルールに則って解答できるようになる
    1. 1ポイント=15〜20字を確認し、指定字数からいくつポイントを含めるべきかを確認した
    2. 解答に指示語を使わないことを確認し、指示語の内容を補うことを示した
    3. 選択肢の違いを見極め、判断ポイント1つで選択肢を絞り込むことを示した

 他の同僚とはかなり違った内容の講習になってしまった。でも、講習に参加することで何か今後の学習にプラスになるものを与えたいと願ってのことである。学習のメタ認知を促すような指導だね。
 少しは生徒の役に立ってくれれば、嬉しい。