百獣の王は「パンダ」!?

 10組での授業。「狐借虎威」の口語訳をどんどん進めていく。私の記憶以上に進んでいたので、展開は楽だった。
 難しい句法を次々に説明し、訳を完成させていく。こういう場合、漢文は強力である。一定の型が分かれば読みも訳もできるのだもの。
 口語訳を終えた後、この話が例え話であることを確認し、その背景と意味について考える作業に入る。その時、江乙が例え話をする際に「虎」と「狐」を持ってきた理由を考えさせようと思い、「普通、『百獣の王』と言ったら『虎』じゃないよね? 何?」と発問して、近くにいた生徒に聞いたところ、急に指名されてとまどったのか、「えっ、……、パンダ?」と答えた。いやぁ、楽しかったなぁ。これも「予測不可能事象」の一つですか。授業はこれだから面白い。