大学院へ

 年休を取って、私は新潟大学へ行く。実は私は、新潟大学の大学院現代社会文化研究科の博士後期課程に入学したのである。私も新入生、というわけだ。
 ところが、新潟大学は私の出身大学ではあるが、何しろ30年近く前の話だし、新潟大学はその間にいろいろと様相を変え、様々な設備が整っていった。そして、現代社会文化研究科というものは私が在学していた時にはなかったものだ。したがって、何から何まで初めてのことで、ただただ戸惑っている。
 今日はその大学院のガイダンスが午後からあった。しかし、私は初のLHRがあるので、それに参加することはできなかった。そこで時間をずらしてもらい、同じく入学したN高校のT先生と一緒に様々な説明を聞き、様々な手続きを行った。彼は修士課程を新潟大学で過ごしているので、私よりは大学院の内情を知っている。おかげで手続き等がスムースに進んだ。
 しかし、これからの学業のことを考えると、不安でいっぱいである。何しろ仕事をしながら、しかも担任をしながら、論文執筆を目指さなければならない。そもそも、学費がなかなか馬鹿にならず、新中学生と小学生と幼稚園児を抱えている私としては、この学費を払うことができるかどうかさえ危ぶまれている。前途多難である。
 それでもとにかく、とりあえずは挑戦してみようと思っている。T先生も言っていたが、年齢を考えると、おそらくはこれが最後のチャレンジとなるだろう。学問を新たに始めるという最後の機会に、まずは挑戦してみたい。すぐに倒れてしまうかもしれないけれどね。