卒業式予行

 今日は卒業式予行の日である。午前中は教室の大清掃を2年生と一緒に行った。我々が1年間、ともに笑い、努力をしたこの教室を、4月からはこの彼らが使うことになるのだと思うと、ちょっと感傷的になる。場所には場所の記憶がある。ある場所に来ると、そこで過ごした日々の記憶がふわっと立ち上がってくることを、私は本校の教室で幾度も経験した。この3年1組に教室も、きっとそんな場所になるのだろうな、と思う。
 さて、午後から3年生たちが集まり始める。1月29日にひとまずお別れをして以来、実に久しぶりである。思わず笑顔がこぼれてくる私がいる。
 卒業式の入場・退場の仕方を伝え、いざ予行へ。会場の中央を、彼らを先導して歩くのは、誇らしさと嬉しさと寂しさとがないまぜになる、実にすてきな時間だ。その後、離任式・親任式があり、卒業式予行、式歌練習と続く。例年にはない予定が組み込まれたせいか、非常に時間がかかってしまった。
 その後でLHRを行う。各種の配布物、2つほどのアンケート、受験結果報告、その後、最後の学年だよりや最後の学級通信などを配り、明日の卒業式での動きや予定等を伝える。そして、卒業記念品を渡し、みんなで作った卒業文集、そして卒業アルバムを渡した。これらがこの3年間の記憶をよみがえらせるよすがとなり、これからの彼らの人生を折に触れて暖めてくれることと思う。
 すべて終わったのは16時半くらいだったかな。いやはや、疲れた。久しぶりの生徒との対面、そしてLHR。久しぶりに汗をかいた。でも、やっぱりこうでなくっちゃね。
 さて、明日はいよいよ卒業式。どんな式になるのだろう。寂しさとともに、楽しみである。