息子のラジオ作り その後

 家族が帰ってきて、息子のラジオ作りも再開された。彼が作ったラジオがとうとう動作しなかったのだが、その後もテスター等で通電テストをしてみたが、結局原因は分からなかった。しかし今日、もう一度説明書を見ながら(もう何度もやっている)回路を確認してみると、トランジスターがラグ版に接触するように付けられていた。そのため、真ん中のコレクタが付けられている箇所に他のエミッタやベースの線が接触しているようだった。これだ! と思い、早速接触を引き離そうとハンダごてを握ったのだが、いやはやすでに取り付けられた部品を動かすのは非常に難しい作業だ。結局トランジスターの足が折れてしまい、全ておシャカにしてしまった。やれやれ、せっかく原因を突き止めたと思ったのにな。
 そこで、息子が大型店でのイベントで作ってきた1石レフレックスラジオを改良することにする。そもそも、1石ストレートラジオが動作しなかったので、このラジオを流用しようと思っていたのである。彼が考える外装の箱に取り付けることができるようにバリコンを外してリード線で長く伸ばしたり、電源部にスイッチを取り付けたりした。その後で、せっかく作ったスパイダーアンテナコイルをそのラジオのアンテナ線につなげて動作確認をしてみた。そうしたらもう動作するなんてものじゃない。非常に大きな音でガンガンと受信できた。これはすごい。アンテナコイルの賜物である。最初に作った時はそばにあった電源コードに巻き付けて、それでやっと聞こえる程度だった。それが今回はうるさいくらいに大きな音が出る。
 これで私のお手伝いはほぼ終わり。後は彼が工夫してこれを収める箱を作ることになる。さて、どんな外観になるのやら。