夏期講習終了!

 前半5日間、後半5日間に渡る夏期講習がついに終わった! いやぁ、今回ほどこの講習が終わったのが嬉しいことはない。いや、決して講習を忌み嫌っていたわけではないのだが、あまりに手間暇がかかりすぎたので、それから解放されてほっとしているという状況だ。でも、講習準備は苦しくも楽しかったなぁ。あれがなくなるのが少しだけ残念である。
 後半3日目〜5日目は古文・漢文・古文と進んだ。3日目の古文は比較的意味が取りやすい文章だったので、記述式問題の解き方に重点を置いてプリントを作り、説明した。漢文はこれまた文章の対照構造の理解が読み取りの精度を左右するような文章だったので、全文を板書して文章の論理構造を図示する。
 そして今日は古文。扱った『松浦宮物語』は非常に良い問題で、練られた設問が目白押しだった。そこで、今回はそれらの解説に時間と労力を割くこととする。
 まずは文章を接続助詞で区切り、敬語の程度差に着目して文の主語を確定していく。そのあとで、各々の設問の着眼点と解答の仕方を解説する。私の講座の特徴的な部分といえば、この記述式問題への解答の仕方に特化したプリントを作り、説明をするということだろう。本文のどこに着目したらよいのか、本文のどこを解答に含めるべきなのかなどについて解説していく。また、この文章は和歌を含んでいるので、和歌の読み取り方等々を解説する。少々盛りだくさんだったかな。60分間があっという間だった。
 生徒に感想を聞いたので、無作為に挙げてみよう。まずは前半から。

前半:現代文記述問題対策講習の感想

  • 講習内容はよいのではと思う。というより、文章の内容がレベル高すぎて、前提として理解できてなかった。要約出さないでごめんなさい。予習で読むのに3時間くらいかかってしまいました。「読み方」はよく分かった。設問の見方もとても参考になった。もっと時間を長くして、簡単な短い文章で「その場で実践」的な演習があると良いのかなとも思いました。
  • わざわざプリントまで作ってもらってとても分かりやすかったです。段落構成とか二項対立とかは知っていたけど、いざ使うとなるとできなかったのができるようになりました。問題は難しかったけど、解説を聞けば分かって、先生の講習がいかに分かりやすいかが今さらながら分かりました。すごく良い講習でした。ありがとうございます。
  • 普段の授業では意識しなかった二項対立などのテクニックが聞けて良かった。前よりもそういう部分を意識できるようになったと思う。もう少し授業時間が長ければいいのにと思った。
  • ポイントがまとまっていてすごく分かりやすかったです。あと、添削がありがたかったです。
  • 非常に分かりやすかったです。(3年間で習った現文の解法がすべてまとめられました。)
  • プリントが「話し言葉らしく」良かった。やることが一貫していて、徐々に増えていて分かりやすかった。
  • 分かりやすく、記述のポイントをおさえられたのですごく良かったです。苦手意識が少しなくなりました。少し時間を取って、個別に添削の指導もして欲しかったです……。
  • 自分の今までの答え方がなぜダメなのかとか、出題者の意図を追ってどう考えるべきなのかなど、知って得する(知ってて当然なのかな?)ことがいっぱいあった。問題は難しかったけど、力がついたような気がして嬉しいです。
  • 二項対立をマーキングしながら考える方法を勉強できて良かったです。頑張って身につけます。
  • バイです。神です。現文読むのが一気に楽しくなりました。もっと小説やりたかったですけど……。評論はポイントがつかめてきた気がします。
  • 時間が足りないのか、これから聞きたい!というところで終わってしまった気がします。思考のプロセスがよく分かった良かったです。二項対立をこれから気をつけようと思います。そして、問題がとても難しかったです。
  • 毎回配られるプリントがすごく役に立ちました。二項対立のことなど、講習を受ける前よりも現代文の力がついた気がします。ありがとうございました。
  • 今まで記述問題には抵抗があって、模試では一文字も書かないこともあったが、講習を受けて、考え方の手がかりをつかめるようになったので、だいぶ進歩したと思う。すごく充実した内容で、参加して良かった。要約が宿題として出されたことも、普段要約するには気力が必要でなかなかできないでいたので、ペースメーカーとして役に立った。
  • 三角や線で二項対立を見つけたりと具体的な解き方が分かってすごく良かったです。あと、プリントが分かりやすくて、復習で役立ちました。
  • 今まで適当にやっていた現代文の問題の解き方を、何となく分かってきた気がします。家に帰ってよく復習しておきます。予習・復習に1日のほとんど使う感じだったので、1日1題くらいにしてもらいたかったです。
  • 現代文取って本当によかった。60分あっという間だし、プリント見直す時役立ちまくりました!! というか、もっと前から現代文の講習を取っていればよかったです。復習2題→百字要約2題→予習2題は相当きつかった。負担がかなり大きかった。私の取っていた他の2教科も予習がいるので、前半の講習期間は自分の勉強がほとんどできなかった(これは私の反省です)。

後半:古典記述問題対策講習の感想

  • 文法の確認があったのがよかった。
  • 先生の授業は唯一5日間ちゃんと出た。よかったです〜。5日目の細かくやるのがよかった。主語チェックと指示語と……。
  • 文法の基本的なこと以外にも、古文・漢文ならではの読解の仕方などが聞けてためになった。
  • 思っていたのと違ったけど、授業ではできない内容ができてよかった。古典、もう少し何とかなりそうです。
  • 今まで古文が全然読めなかったけれど、先生の講習のおかげで読み方のコツが分かって少し読めるようになりました。これからも先生の講習を受けたいです。
  • 漢文の文型の話がよかったです。
  • まだ理解できていない基礎事項がいくらかあることに気づいた。その関係で、確認プリントを多くもらえてよかった。
  • 私は基本的な文法や句法がなってないので、今回の講習で本文に合わせた文法の確認ができてよかったです。予習は少し大変でしたが、参加してよかったです。
  • 苦手な国語でしたが、楽しく講習を受けることができてよかったです。文法や句法についてまとめてあるプリントがとても分かりやすかったです。
  • プリントが分かりやすかったです。マドンナ古文みたいでした。基本が確認できて良かったと思います。
  • 鬼がドバッの大切さを再確認できました。主語が分かると文を理解しやすかったです。
  • 聞きやすくて頭によく入ってくる授業でした。先生の小話もとてもよかったです。60分全然退屈しませんでした。

ちなみに、これらの感想は記名して提出させている。そのため、本音は書いていないかもしれないが、それでも彼らが私の講習で「何か」を獲得した気になってくれたらしく、それがとても嬉しい。受講してくれた諸君、ありがとう。