「無常ということ」の授業

 1組での授業。「無常ということ」にようやく本格的に入った。今日は本文の要約をさせる。本当は要約したあとで、読解のプリントをやらせようと今朝の5時までかかってプリントを作っていた。しかし、結果的にそれは使わなかった。別の面白い現象が起こったからね。
 要約はグループで行わせた。まず6人のグループを作らせる。本文は7段落で構成されているが、最初の段落は古典の引用である。そこで残り6段落を一人ずつに担当させ、まずは段落単位で要約を行わせる。次にそれをグループ内でつなげ、それを利用してグループ全体としての要約文を1つ作成する、という流れである。
 段落単位での個人作業では彼らは黙々と作業を行った。その後、グループ内で要約文をまとめる段階にはいると、多くのグループで活発な意見交流が見られた。そして、「よく分からない〜」とか、「なるほど〜」などと友人の意見に納得したりする姿が見られた。これは良いね。
 実はこの授業は、この文章の要約がいかに難しいものであるか、自分たちの要約が文章の趣旨をとらえ損ねてしまうか、ということを実感させるためにあるので、「分からない〜」は全くOKである。でも、生徒自身で本文の表現を踏まえて意見を述べている姿がそこここに見られたのは大変に嬉しいことである。前回のリレー物語をしたのと同じグループなのだが、それが功を奏したかな。