「己を知る」マークテスト

 昨日の卒業式が終わった今日、朝の出勤時には心なしか通学する生徒の姿が少ないような気がした。そういえば、昨日3年生が卒業したことで、現段階での在校生は700名ほどになっているんだなぁ。もっとも、3年生が登校しなくなったのはもう少し前からだから、生徒の姿が少ないのはたまたまなんだろうけれどね。


 2年生は今日・明日とマークテストを実施する。これはある業者のマーク式模擬試験を買い取り、生徒にやらせるもの。これにより、2年生までの学習の総チェック・得意分野と不得意分野の確認をさせ、同時にマーク式テストの解答練習をさせよう、というものである。通常の模擬試験とは違うので多少は気が楽であるものの、生徒には気合いを入れて取り組んでもらいたいものだ。
 この時期にこうしたテストを行うのはいいことだろうね。英・数・国においては自己の学習の振り返りができる。理科・社会については、特に1年次に学習した生物や倫理・政経の知識の定着率の低さを実感し、これからの学習への動機付けとさせることができる。実際、倫理・政経などは覚えていないだろうなぁ。
 生徒は模擬試験ではないことが分かったとたん、ちょっと取り組みに甘さが見られたのが残念である。確かに模擬試験ではないので緊張感は薄れるが、しかし今この時期にこのテストを行うことの意味を考えて欲しいなぁ。そしてそれを理解したならば、軽々しい取り扱いはできないはずなのだが。今、理解すべきもっとも大事なことは、自分の到達度の確認である。そして、弱点を知って今後の学習計画を立てることである。つまり、「己を知る」ことに尽きる。
 自分というのはなかなか見つめたくないものだ。しかし、今見つめなければ、この1年の学習が無駄になる。よく考えてもらいたいものだ。