青山学術講演会

 今日は同窓会の事業で、講演会が行われた。そのお手伝いにかり出され、お話を聞いた。
 一人は中央大学教授の猪口孝さんのお話。猪口さんの話を聞くのはこれで3回目である。そのため、細部は略す。
 もう一人は、何と私の1年下の後輩、南場智子さんである。知る人ぞ知る、モバゲータウンの会社、DeNAの社長である。昨年、NHKの「プロフェッショナル」にも出演された。
 この方の話が面白かった。まずはDeNAの事業説明、モバゲータウンなどの事業の特徴やこれから目指すことなどを話された。その後、このDeNAがどのような経過で今日まで成長してきたか、その成長の前には大変な苦労と会社存亡の危機があり、それを乗り越えてやってきたことなどを話された。「プロフェッショナル」でも紹介されていた内容だが、やはりご本人からお聞きすると迫力が違う。非常にエキサイティングな話だった。
 DeNAの事業部が新潟にあることも知り、良い展開をされているなと思った。また、講演後の質疑応答で、本校の生徒が3人手を挙げて質問していたのが嬉しかった。もちろん、私も質問いたしました。
 実は今日は私の誕生日である。私にとって、とても素敵なプレゼントとなった。
http://www.dena.jp/company/greeting.html
 と同時に、急成長を遂げているDeNAという会社の秘密についても、その一端を垣間見ることができた。それは、社長である南場智子さんの「人柄」である。講演後に生徒が3人質問をしたのだが、彼女は「関西では何人も手を挙げるのだけれど、新潟では誰も手を挙げないのではないでしょうか」と危惧していた。その時、4人(私も含めて)が手を挙げた。おそらく彼女の視界には目の前にいた高校生一人しか見えなかったのだろう。彼女はその生徒が質問している間、ステージ上で正座して話を聞いていた。また、私が質問した際も、マイクの電波がうまく入らないのを見て、自らステージから降りてフロアに進み出て、私の顔をしっかり見ながら質問を聴いていた。こうした人に対する態度が人を引きつけ、社員を惹き付け、鼓舞しているのだろう。
 彼女は外資系企業の荒波で揉まれたのだろう、たくましい人となった。それに加えて、持ち前の女性らしさも健在である。両方の揃った彼女ならではの会社運営ではないかと思う。