指導力向上研修3回目

 その出張というのが、教科指導力向上研修の最終回なのである。この研修、何でも新聞でも取り上げられたそうな。「高校の予備校化」という扇情的タイトルには同意しかねるが……。
 研修は、我々参加者が作成した校内実力テストが事前に配布されていたので、それをグループで検討した。3人ずつのグループで、そのメンバーが作った問題をお互いに説明し合い、検討し合う。1時間という時間だったのだが、非常に短かった。1人分の問題を検討するので精一杯だ。その代わり、その方は問題を多く作っていたので、その問題を検討することによって他の二人の問題の大部分をカバーできたけれどね。
 午後には参加者の中から二人が、自分の問題を題材にして模擬授業を行った。といっても、結局この模擬授業は自分の作成問題の解説、という性格のものであり、問題を生徒に解かせるためにどのように指導するか、という観点のものではなかった。それではあまり意味がないけれどね。模擬授業を行ったうちの一人の方は、大変分かりやすい説明で問題の解法を説明しており、非常に良かった。生徒は眠くなる、とご自分でいっておられたが、それはまあ分かるんだけれど、でも基本的なことをしっかりと押さえた、良い授業だった。
 最後に振り返りを行う。今回の作問研修では、通常ならば素材がだめだとなるものでも、作り方によっては何とか実力テストとして使用しうるということを理解することができた。まあ、本校の実力テストの場合、今回の素材では難しいかも知れないが。
 閉会式を経て、全3回の研修は終了! と思いきや、まだ宿題があった。9月中までに、ということだ。とほほ。