「チームふたり」

チームふたり (学研の新・創作)

チームふたり (学研の新・創作)

 ハリポタの後がこの本? というわけではない。少し嬉しいことと同時に、この本を紹介しよう。
 この本はもちろん、小学校高学年の読書感想文の課題図書の1冊である。実はこの本は、私が小5の息子に勧めたものだ。我が家の子どもたちはここしばらくマンガばかり読んでいた。私はマンガを読むことにそれほど否定的ではない。ただ、一般の本を読んでいて、その上でマンガも、であれば問題は少ないと思っている。しかし子どもたちはマンガばかり読んでいた。息子が「ブッダ」を借りていたので、私の持っている「ブッダ」を貸してやった。そうしたらそればかり読むようになってしまった。小5の息子はもちろん、年長の次男、年少の長女まで。これはゆゆしき事態である。そこで、「マンガ禁止令」を発令した。すべてのマンガを取り上げ、マンガを読むことを禁止した。そして、息子に本を借りるよう命じたのだ。実は、息子は国語が苦手で(いや、すべてが苦手なんですけどね…)、担任の先生から「読書をするように」という宿題を受けていたのだ。それもあって、本を読むことを命じた。
 そうして彼が借りてきたのがこの本である(他にもあるけれど)。この本は、家族で本屋に行った時に私が見つけたもので、彼に「面白そうだよ」と勧めていたものだ。それを覚えていたんだなぁ。「お父さん、ほら」と言って、この本を示してくれた。ふーむ、ちゃんと覚えているんだねぇ。
 で、今日、速読をして約30分で読み終えた。なかなかいい話だ。卓球少年の熱意と、リーダーになっていく過程と、家庭でのトラブルを家族で克服する姿と、いろいろなものが織りなしたストーリーである。良い本だと思う。主人公のダブルス相手である少年の人物像をもう少し書き込むべきだなぁ、とは思った。
 息子がこれを読む時が楽しみだ。そうして、その息子は借りてきた「殺人レストラン」という本を読んでいる。これまた嬉しい姿だ。彼はもしかして本を読めないのではないかとまで思っていたからね。集中して本を読んでいる姿は、とても嬉しく、誇らしい。