ソフトテニス国体リハーサル大会

 何と私はソフトテニスの顧問だったりする。しかし、私の部活動に対する基本的なスタンスは「深く関わらない」に尽きる。何故だか部活動では生徒と関わるのが好きではないのだ。部活動の顧問にさせられる時、100%自分の得意な分野ではない。初めて関わるものばかりである。その中で、生徒に教えてやれるものは何もない。だから、大会引率などの副顧問としての働きしかできない。部活動の顧問は私にとってのネックである。どなたか、こんな私にアドバイスをいただけませんか?
 というわけで、ソフトテニスの大会引率要員として今日・明日と大会に参加する。今回のものは実業団の大会だ。来年は新潟で国体が行われるため、そのリハーサルを兼ねての大会となる。私が担当したのは女子の大会、その選手オーダー受付係である。
 実業団体会ということで、NTT西日本やら、NTTドコモ四国やら、京都中央信用銀行やら、……、知っている企業、初めて聞く企業のソフトテニス部女子の選手が集まっている。全20チーム。そのチームの到着票を受け取ったり、選手変更願を受け取ったり、試合毎の選手オーダーを受け付けたりしていた。20チームを4つのリーグに分けて、各リーグの総当たり戦を行う。
 新潟市は雨。朝は雨。時折上がるが、また雨、の繰り返しであった。まあ、会場が新潟市庭球場であり、コートが全天候型のものなので、土砂降りでもない限り試合決行なのだろう。と思っているうちに、次第に曇りとなり、ついには日が射して雨雲は去った。さあ、そうすると湿気がぐんぐんと上昇して、しまいには暑苦しい気候となってしまった。風通しは良かったので、日陰に入りさえすれば過ごしやすかったけれどね。
 ソフトテニスの大会を間近に見るのは初めてである。希望して出場してきたチームなので、実力に多少の差はあるが、それでもボールを自由自在に低い弾道で打ち合う姿はさすがである。スライスサーブというのだろうか、非常に受けにくいサーブを打つ選手が各チームにだいたい一人か二人はいたようだ。うまい選手が打つと、受けるので精一杯。返したボールを相手の前衛にスマッシュされて終わり、という場面をよく見た。高校生レベルだとラリーを続けるのが精一杯で、ミスをした方の負け、というのを良く聞く。本校の生徒はそんなことはないと思うが、さもありなんと思う。でも、さすがにこの大会はそんなレベルではない。ガンガンと打ち合う姿は素晴らしい。ああいうのを見ていると、自分もテニスをしたくなる。
 オーダー受付係の仕事の方はトラブル続きであった。そもそも大会本部が各係分担の仕事内容を把握していない。そこで、オーダーの受付係なのに、「受付」ということなのか、目立つのか、何だかんだと様々な仕事をさせようとする。我々の係の責任者の方がしっかりした方で、そうした依頼やら何やらをすべてはねつけていたので事なきを得たが、そうでなかったら「受付係」ではなくて「よろず相談窓口」になるところだった。そうかと思うと、我々の仕事内容について大会本部の方が来て「もっとしっかりやれ」みたいなことをのたまわれた。それなら最初から説明してくれよね。まったく、いくら「リハーサル」とはいえ、運営組織トップのやる気が感じさせられない、その場その場で場当たり的な対応でごまかしきった、後味の悪い1日だった。おっと、まだ明日もあるんだった。